お寺のことを知る

墓じまいでは、お寺とのやりとりが欠かせません

お寺の境内にお墓がある場合、墓じまいはご住職への相談から始まります。長くお墓を守ってくださったお寺との関係を、きちんと終えることも墓じまいの大切な一部です。

一方で、「どう切り出せばいいか分からない」「離檀料を高く請求されたらどうしよう」と、お寺とのやりとりに不安を感じる方はとても多くいらっしゃいます。

お寺に関する手続きは、大きく次の流れで進みます。

  1. ご住職に相談する
  2. 閉眼供養(魂抜き)をしていただく
  3. 離檀する(檀家をやめる)

このページでは、それぞれの場面で知っておきたいことをまとめています。

お寺への相談の仕方

墓じまいを考えたら、できるだけ早く、ご住職に直接相談するのが基本です。石材店や新しい納骨先を先に決めてから「報告」すると、ご住職の気持ちを損ねてしまうこともあります。

相談するときは、墓じまいを考えた理由(お墓を継ぐ人がいない、遠くてお参りできないなど)を正直に伝え、これまでのお礼もあわせて伝えましょう。電話でいきなり伝えるより、お寺に伺って直接話すほうが、スムーズに進みやすくなります。

閉眼供養(魂抜き)について

閉眼供養は、お墓に宿った魂を抜くための法要で、墓石を撤去する前に行います。お布施の目安は3万〜10万円程度で、普段の法要と同じくらいの額を包むことが多いです。

お布施のほかに、お車代や御膳料を用意することもあります。日程は、石材店の工事日に合わせてご住職と調整します。

離檀・離檀料について

離檀とは、お寺の檀家をやめることです。離檀するときには、これまでのお礼として「離檀料」をお渡しすることがあります。目安は無料〜20万円程度で、普段の法要の2〜3倍ほどが一つの基準とされます。

離檀料は法律で決まった費用ではありません。ただ、金額をめぐってトラブルになるケースもあるため、事前にご住職とよく話し合っておくことが大切です。

墓じまいのあとのお寺との関係

離檀すると、そのお寺の檀家ではなくなります。今後の法要やお葬式をどこにお願いするかも、あらかじめ考えておきましょう。

また、離檀せずにお寺の境内にある永代供養墓へご遺骨を移す方法もあります。お寺とのご縁を大切にしたい方には、こうした方法もあります。

お寺に関するよくある質問

Q. 離檀料は必ず払わなければいけませんか?

離檀料は法律で決まった費用ではないので、支払う義務はありません。ただ、これまでお墓を守ってくださったお礼として、お渡しするのが一般的です。金額に迷ったときは、ご住職に率直に相談してみましょう。

Q. お寺に墓じまいを反対されたら、どうすればいいですか?

まずは墓じまいを考えた理由を丁寧に伝え、話し合うことが大切です。それでも話がまとまらない場合は、親族や第三者に間に入ってもらう方法もあります。

Q. 閉眼供養は必ずしなければいけませんか?

法律上の決まりはありません。ただ、寺院墓地の場合はお寺から求められることがほとんどで、ご家族の気持ちの区切りとして行う方が多いです。

Q. 菩提寺が遠方にあり、何度も通えません。

最初の相談は、できればお寺に伺って直接お話しするのが理想です。そのあとのやりとりは、電話や郵送で対応してくださるお寺もあります。閉眼供養の立ち会いを代行してもらえるサービスもあります。

Q. お寺の連絡先が分からない、住職が不在の場合は?

お寺に住職がいない「無住寺」の場合、同じ宗派の近くのお寺が管理していることがあります。分からない場合は、宗派の本山や、お墓のある市区町村に問い合わせてみましょう。


まとめ

お寺とのやりとりは、墓じまいの中でも気をつかう場面が多いところです。早めに相談すること、感謝の気持ちを伝えることを心がければ、多くの場合はスムーズに進みます。

お寺への伝え方に迷っている方、話し合いが進まずお困りの方は、ぜひ墓じまいの専門家にお尋ねすることをお勧めします。

墓じまいについて相談できる業者を探す

墓じまいは、お墓の状況やご家族の事情によって進め方が変わります。分からないことがあれば、墓じまいに詳しい業者や石材店に相談してみるとよいでしょう。

国土交通省「国土数値情報(行政区域データ)」を加工(簡略化データ ricewin)